こんにちは。Kajitz inc.の瀧田です。
考え方や行動の整理と共有を目的に融資を受けるまでにやったことをまとめます。
お金(現預金)
とは何か融資
を受ける必要があるのかお金(現預金)
とは何かありふれた言葉で言えば、お金は血液と同じです。
血液がなくなるとヒトが死ぬのと同じで、お金がなくなると会社も死にます。
赤字のAmazonが死なないは、赤字分もしくはそれ以上のお金を投資家から集めているからです。出資してもらえるかは別として、いまのところ、株式による資金調達(エクイティファイナンス)は考えていません。
どこからもお金を入れずに自己資金で会社を運営していくための唯一の方法は、事業を黒字かトントンにしながら生きながらえつつ、コツコツとキャッシュをつくるのが基本的な生存戦略です。
融資
を受ける必要があるのか現預金を多く持って潰れにくい会社を作るため
たとえば、今期は5千万円の赤字だった場合に、現預金がないと倒産します。一方で、預金が1億円あればまだ事業を継続できるため、潰れにくい会社と言えます。
チャンスがあった時に攻められる体力をつけていくため
たとえば、以下のようなケースで攻めの投資ができます。
革命的なアイディアを思いついて、PMFまでにおおよそ3千万円必要
年間◯千万円の案件を受注できるが、支払いサイクルがめちゃ長い(その間やりくりするためのキャッシュが必要)
ピンチのときの選択肢をもっておくため
銀行は雨の日に傘を貸してくれないという言葉がありますが、色んな人や本を読む限り資金繰りがやばくなってからお金を借りようと思うと無理か相当大変です。
そのような状況になる前に資金を借りておけば、ピンチの時の選択肢が狭まりにくいと考えています。
創業3年以内であれば、銀行から直接融資してもらうプロパー融資は難しいので、創業融資を考えれば良いと思います。
創業融資は、大きくわけると日本政策金融公庫の創業融資と信用保証協会に信用を担保してもらい融資を受ける制度融資があります。
制度融資も東京都のものや港区のものなど市区町村ごとに制度が存在し、銀行や信用金庫も窓口となってくれます。
このあたりは以下のリンクや銀行の方に聞いたり情報をとりにいってみてください。
私の場合は、利子が一番安いということで区の制度融資を利用しました。
区の制度融資は、政策金融公庫よりも融資実行まで長くなる傾向があったりするので、利子以外に期間なども考慮して検討されてるといいと思います。
大きな金額を借りたい場合は、制度融資と同時に公庫にもダブルで融資を申し込むという方法もあります。
今回は大きな資金が必要ではなかったのと、ダブルで借りると自己資本比率がおかしくなると判断して、制度融資で現状借りれる最大限の金額を借りる方針でいきました。
「融資はどこから受ければ良いのか」に書いたようにどこから融資を受けたいかを検討して、港区から融資を受けることを決めたあとは、港区のウェブサイトで情報を収集します。
融資までのフローを理解しつつ、区役所で中小企業診断士の方と面談しながら事業計画を作成する必要があることが分かったため、面談のアポを入れました。
現在時点だと連絡先は以下です。
所属課室:産業・地域振興支援部産業振興課産業振興係
電話番号:03-3578-2561
https://www.city.minato.tokyo.jp/sangyousinkou/sougyousienyuusi.html
余談ですが、融資はいくつも種類があるので、担当の課の方に電話する場合は「創業」融資の相談と言うと早いです。
簡単に流れを書くと以下の通りです。
結構ゆったりめに進めたので、
みたいな感じでした。
初回の面談では以下の説明をしてもらいました。
基本的にここに書かれていること同じなので、最初から事業計画を作っていけば時間の節約ができた気がしました。
http://www.minato-ala.net/guide/kaigyo/kaigyo01.html
すでに融資を受けることを決めていたので、2回目の面談の予約をして帰りました。
港区指定のフォーマットで事業計画を作成して、面談に持っていきました。
これはこっちと仕訳に関する指摘や数字の見せ方などのアドバイスをいただき、「たぶん次は大丈夫そうだから斡旋書を受けるための書類などを書いてきてね」ということで、2回目の面談が終わりました。
2回目から事業計画を修正したりして、運転資金の額を変えて持っていきました。(毎回チェックされるので、金額変えてもOK)
数字周りがミスってたりしていて、斡旋書は次にもちこしになりました。
毎回のごとく数字の確認などを行ってから斡旋書をもらいました。
斡旋書をもらうために申込書や捺印が必要なもの、念のための印鑑などを持参しました。
融資を申込む金融機関を決めて、申込みを行う必要があります。
融資申込みの1ヶ月くらい前に、創業時に口座を作成したさわやか信用金庫の融資課の人から連絡があり一度お話していたこともあって、さわやか信金にお願いしました。
必要な書類がいくつかあり、それを準備してさわやか信金に提出しました。
あとから保証協会の方に確認したところ、必要な書類は金融機関によって異なると教えてもらいました。
さわやか信金の場合は、家族構成とかの情報を記入する書類があり、それらを提出しました。
審査は1週間くらいかかると言われて、ちょうど1週間後くらいに審査通ったので保証協会に連絡しますーと連絡をいただきました。
さわやか信金の審査が通って1週間後くらいに保証協会の担当者の方から電話がありました。
13!くらいに及ぶ必要な書類の説明を電話で受け、面談の日程調整を行いました。
ふだんは結婚式しかスーツを着ませんが、さすがにスーツで面談に向かいました。
以下のような内容を確認されました。
30分くらいで書類を見ながら「◯◯はXXですか?「はい、そうです。」みたいなやりとりをしました。
あとは、審査は1週間程度かかり、審査が通ったら事務所を見せてくださいと言われて面談が終わりました。
知識不足だったのですが、開業届を出しているか出してないかで融資実行する金融機関がとるリスクが変わるらしく、それを知らずに話の折に開業してますと伝えてしまいました。(伝えるのは正しいもののw)
開業届を出している場合は、事前に金融機関に報告しておくとスムーズだったなと思います。
面談から1週間後に連絡があり、満額融資OKが出ましたと連絡がありました。
その電話で日程調整をして事務所確認の日取りを決めました。
事務所確認は5分くらいで終わり、たぶん儀式なんだと思いました。
まあ狭いですし、見せるものないので短くて当然なのですが。
融資実行してもらうためにさわやか信金に出向いて、最後に必要な書類(連帯保証しますとかの書類だったはず)を記入しました。
週明けに実行するので振り込まれますと説明があり終了です。
本業をしながら必要な書類を準備したり面談したりと色々と大変でしたが、低い金利(0.04%)で満額融資が決まって良かったです。
制度融資に関する新しい情報はWeb上にあまりなかったので、記録として残して置こうと思ったのですが、たんなる自分の備忘録になってしまいました。
もしなにか相談に乗れることや質問に答えれることがあれば経験者として協力したいので、なにかあれば連絡くださいー。